News | Dec.04.2016
第三回味噌作りバスツアー開催! 2日目
二日目の朝は、脱穀作業に行く道中に、柿狩りをさせていただきました。この時期の中条は、あたり一面オレンジ色の柿の木でいっぱいでした。知らなかったのですが、世の中の90%は渋柿だということで、味見をしてみたところ、すっごくすっごく渋いというか食べ物じゃない味でした。干したり、焼酎につけたりして甘みを出すそうです。ここでもまた昔ながらの知恵が使われています。どうやってそうゆう発想が出たんだろうろといつも感心してしまいます。
さて、続いて、脱穀作業に移ります。まずは、マイ脱穀棒を持っての、静子風脱穀スタイルのお披露目です。なんと、この脱穀棒は、静子さんのおじいちゃんから受け継いだものだそうで、何年ものなんだ?!といった古き良き脱穀棒。使わせてもらうと、持ちやすく使い心地が他のものとやはり違いました!
脱穀の仕方を静子さんに手ほどきして頂きました。干した大豆を棒で叩いていきます。乾燥しているので、豆がポロポロと落ちます。土ホコリがすごいので、マスクをしながらの作業です。みんな休憩なしで夢中になってやっていました。おおよそ、5kgくらいの大豆が脱穀できました。味噌は大豆の8倍の量になるそうで、今回は約1kg入りのお味噌が40個くらい作れることになります。そしてまだまだ脱穀作業は続きます。
伝統農具:「唐箕(とうみ)」
殻から採った大豆を「唐箕(とうみ)」という伝統農具を使って、埃や塵と大豆をわける作業です。
どんな仕組みかというと、上部にある漏斗(じょうご)に塵まみれの大豆を入れて、左上のハンドルを少しずつまわし漏斗に隙間を開けます。大豆と塵が落ちる時に、右手の大きなハンドルを勢いよく回しその風力で塵だけを左の大きな四角い穴から吹き飛ばして大豆だけ下に落とすという仕組みです。
何度か繰り返し、大豆が綺麗になるまで行います。
すごい機械ですね。ここでも先人の知恵爆発でした。みんなで一回ずつやらせていただき、綺麗な大豆になりました。左手は優しく、右手は勢いよくと器用な動きが求められます。あやうく、左側の塵の出口付近に行ってしまうと塵まみれになるのでお気をつけください。夢中でやった脱穀作業、気づけば、お昼。意外と体が疲れていることに気づきました。
地元のお母さんたちが作ってくださった美味しいお昼ご飯が待っていてくれました。準備してくださってる間に、さっき収穫した渋柿たちを甘くする方法を伝授いただきました。ヘタを取って、ヘタの部分を逆さにして10秒程焼酎につけます。ここから10日間程待つと、甘い柿になっているそう。すごいですね。みんなでものすごいたくさんの柿をおみやげにいただきました!(10日後、柿はとっても甘くなっていました。たくさんあったので、今流行りの柿のサラダにして美味しくいただきました。)
そして、お昼ご飯は、病みつきになる揚げ大豆のネギ味噌和えに、優しいお出汁のきいたお野菜たち、自家製のお漬物、ニラせんべい、ほうとう汁をたらふく美味しく頂きました。
今回のツアーは、ついに味噌作りの本格作業「収穫・脱穀」で、季節にちなんだおもてなしもあり、とっても充実した中条ならではの内容でした!
さあ、次回は、最後の第四回目バスツアーを残すのみとなります。日程は、2月11日(土・祝)12日(日)です。2月の中条ではどんな景色を見ることができるのか、第四回目は、いよいよ「手前味噌を仕込もう!」です!詳細をご希望の方は「中条サポーター」のご登録をお願いいたします。
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